カサネタリウムの日記 -Kasa Date 傘立て-

カサネタリウムの活動を中心に記事にしていきます

Maker Faire Kyoto 2023に出展しました

はじめに

2023年4月29日(土)、30(日)にけいはんなオープンイノベーションセンター(KICK)で開催されたMaker Faire Kyoto 2023に出展してきました。

makezine.jp

Maker Faire とは世界中で開催されているものづくりの祭典です。個人や団体が作ったものを展示し、来場者や他の出展者と交流するイベントです。 日本ではMaker Faire Kyoto の他にMaker Faire TokyoやOgaki Mini Maker FaireSendai Micro Maker Faireなどが開催されています。

Maker Faire Kyoto は新型コロナウィルス感染拡大の影響で2019年の開催以来、オンラインや小規模の開催(Maker Meeting for Maker Faire Kyoto)となっており、Maker Faire Kyotoとしてオンサイトでの開催は4年ぶりです。今回、このMaker Faire Kyoto 2023に出展することができました。

展示内容

Maker Faire Kyoto 2023の展示の紹介していきます。 まず、私のブースの紹介です。展示内容はMaker Faire Kyoto 2023の公式ページの出展者紹介ページに掲載されています。

カサネタリウム | Maker Faire Kyoto 2023 | Make: Japan

このような形で展示しました。

今回、展示した作品は次の3つと展示パネル1枚です。

  • 折り紙式メディアデバイス ORIME
  • EMOji(絵文字)マスク
  • 化ける!きつね面
  • これまでのカサネタリウム Whole kasanetarium Catalog

折り紙式メディアデバイス ORIME

ORIMEは、折り紙のように折り曲げたり切ったりすることで自由な形を作ることができる折り紙のようなデバイスです。ORIMEを身の回りのものに取り付けることで、そのものをメディア化(入力と出力を持った情報媒体)にすることができます。詳細な情報については別途記事にする予定ですので少々お待ちください。こちらは総務省の異能vation2021「破壊的な挑戦部門」の支援を受けて開発しました。

EMOji(絵文字)マスク

マスクに絵文字の下半部を表示することで、マスクで隠れてしまった表情や口の動きを擬似的に表示して、コミュニケーションの手助けをしてくれるマスクです。 emoji(絵文字)でEmotion(感情)を伝えるマスクということで「EMOji(絵文字)マスク」という作品名にしています。

化ける!きつね面

LEDを530個使うことで表情を自由に変えることができる狐面です。元々2019年にMaker Faireが初めて京都で開催される際に、京都らしい作品として製作しました。 目をハートにして、「いいね!」を表現したり、口を動かすことで喋っているように見せるなど、コミュニケーションを取れるように改良しました。 大量のLEDを使用しているため製作当初は展示中に頻繁に断線を繰り返していました。 Maker Faireでははんだごてを使って修理ができるブースが決まっており、毎回、HAKKOさんが提供してくださっている修理ブースで修理させてもらっていました。 今回、きつね面を展示していたところ、HAKKOの方が見にきてくださって、過去のMaker Faire Tokyoで何度も修理にきていたことを覚えていてくださりました。 HAKKOさんのおかげもあり、弱い箇所が徐々に少なくなり、現在では安定して展示ができるようになりました。

これまでのカサネタリウム Whole kasanetarium Catalog

ものづくりをしていると、作品で覚えていただいたいる場合が多くあります。 私の場合いろいろな作品を作ってきたため、「もしかして過去に〇〇を展示していた人ですか?」「あの作品を作られた方ですか?」と聞かれることが多々あります。 今回、過去の作品がわかるように(何を作っている人かわからない問題を解決するために)、Whole Earth Catalogならぬ、Whole kasanetarium Catalog(パネル)を作り、ブースに展示しました。 過去の作品を知っていてくださる方と出会いや、「この作品は展示が少なかったので、あのとき見れてよかったです。」といった会話のきっかけとなりました。 今後も、過去の作品やこれから作っていく作品をどのように展開していくか、考えていきたいと思います。

みなさんの展示

私以外の出展者の方の展示です。Maker Faire Kyoto 2023は本当に多くの方に足を運んでいただきました。その結果、ほとんどブースにいたため、イベント開始前の時間やお昼休憩の合間にほんの少しだけ他の方のブースを見てきました。ほんの一部になりますが、Maker Faire Kyoto 2023の様子が伝わればと思います。(主にツイッターで投稿した内容を貼り付けています。)

Maker Faire Kyoto 2023 会場の様子

会期中、雨も降ったのですが、本当に多くの方が足を運んでくださいました。

3Dプリンタで作った陶器の展示

GANGU〜さんの射式ゴム鉄砲の展示

体験させてもらいましたが、的が飛び上がるジャンピング的は本当に爽快でした。

すいラボさんのブース

FARMTORY-LABさんの3Dプリンタで作った靴下編み機

ULTRA FACTORYさんの自作ガチャポン

タニウラトモフミさんのサーキットベンディングの展示

柊工房さんの展示

今回お隣だった柊工房さんの展示。空中配線LED時計はうちの机で使っています。

惑星発見器

ハギテックさんの大面積ペンプロッタ

7n3tfiさんの3Dプリンタで作ったレコードプレイヤー

カズヤシバタさんの展示

ひげだるまさんの論理演算式コントローラの展示

Kotomania

初めて琴を演奏できました。とても面白かったです。

BLDC手作り部さんの手作りステッピングモータ

通路を挟んでお向かいさんのブース。ステッピングモータを自作するという脅威の展示でした!

いしかわきょーすけさんのペンプロッタの展示

2014年からの歴代のペンプロッタが一度に見られるまたとない展示でした!

airpocketさん のゼンマイ式のカメラをデジタル化した作品

一瀬さんのボール型ロボットomicroと複合現実の展示

一瀬さんとはNT金沢2023でも一緒に展示予定です!

チェコ3Dプリンタメーカー RPUSAの展示

原田さんのマーブルマシンの展示

えくすとさんのオムニホイルの展示

ヒゲキタさんの展示

コロナ禍で展示ができなかったプラネタリウムがついに復活していました。

パスコンパスさんのメカニカニの展示

その他の展示

今回紹介した作品はMaker Faire Kyoto 2023のほんの一部の展示です。見たけど紹介できていない展示、動画や写真を撮り逃した展示、時間の都合で見に行けなかった展示など、 本当に多くの作品が展示されていました。次回はMaker Faire Tokyo 2023が東京ビッグサイトで10/14、15に開催される予定です。

おわりに

今回の展示を通じて、ORIMEをどのようにして世の中に出していくか、過去の作品をどのように紹介していくか(アーカイブしていくか)など、作品の展開方法を考えるきっかけになりました。過去の作品についてはパネル展示をしてみましたが、今後もいろいろな方法を試していきたいです。

Maker Faire Kyoto 2023への出展を通じて多くの方に作品を見ていただくことができました。 お客さんをはじめ出展者の皆さんと交流でき、本当に幸せな2日間でした。

お越しくださったお客さん、出展者の皆さん、そして運営の皆さん。本当にありがとうございました。

また次のイベントでも出展できればと考えています。