この記事は「ProtoPedia Advent Calendar 2023」の 18日目の記事です。
はじめに
カサネタリウムという名前で「ものづくり」している堀洋祐です。 初めましての方はX(twitter)やウェブサイト、ProtoPediaのページをご覧いただけると嬉しいです。
ProtoPedia のAdvent Calendarに参加するにあたり、私は今年に入ってProtoPediaを使い始めたので、 「私がProtoPediaを使い始めたきっかけ」について記事にしたいと思います。
ProtoPediaに投稿するまで
ProtoPediaに投稿すると言いながら期
これまでもProtoPediaの存在は知っていて、Maker Faire Tokyo でもProtoPediaを運営するMAの伴野さんにお会いした際に「ProtoPedia書きます!」という話はしていたのですが、なかなか書けずにいました…。なかなか書けずにいた理由を振り返ってみると
- 作品についてはこれまでの自分のウェブサイトに情報を公開していた
- 作品の裏話についてはこの「はてなブログ」に記事を書いていた
- そのほかにもほとんど使っていないが、Mediumなどのサービスを利用していたり…
- 単純に時間がなかった(サボりグセ)
- きっかけが…
などがあるかなと思います。この後、ProtoPediaを使ってみた感想を書きますが、ProtoPediaは「ITものづくりに関する作品を記録・公開できるWEBサービス」というだけあって、ものづくりに関する記事を書くためのフォーマットと、他の人に作品を見つけてもらうための仕掛けが用意されています。早めに使っておけばよかったなと思う次第です。
ものづくりイベントでProtoPediaブースをよく見かける期
ProtoPediaに投稿すると言いながらなかなかペンを取れていなかったそんな中、コロナも落ち着きものづくりの物理イベントも徐々に復活してきました。 そしてNT金沢2022、Ogaki Mini Maker Faire 2022、NT金沢2023で ProtoPediaブースを目にすることになります。 ひげだるまさん、からあげさん、airpocketさんたちの作品が展示されており、どれも面白く、強烈なインパクトを放っていました。
airpocketさんの555を使った作品「Timer 555 Circuit Sculpture」
空中配線で可変抵抗を載せ替えるとクロック変わって色が変えれる。なるほど感 #NT金沢 pic.twitter.com/xtayXgOKWt
— Hirotaka Niisato (@hirotakaster) June 19, 2022
からあげさんの中判カメラをRaspberry Pieを使ってデジタル化した作品
からあげさん @karaage0703 の中判カメラをRaspberry Pieを使って、デジカメ化した作品。撮影例の写真が味があって、ロマンですね。
— 堀洋祐 Yosuke Hori / カサネタリウム (@kasanetarium) June 24, 2022
他にも古いカメラを改造されている方がいて、自分もやってみたい気持ちが沸々と…#NT金沢 pic.twitter.com/4alNc1Nxmm
からあげさんのAIとマリオで競える「MARIO AI CHALLENGE!」
からかげさん@karaage0703 の展示ではAIとマリオで競えるMARIO AI CHALLENGE !
— 堀洋祐 Yosuke Hori / カサネタリウム (@kasanetarium) June 21, 2023
子供がAIと真剣に勝負してました。#NT金沢 pic.twitter.com/qPAy6BFnXc
ProroPediaブースでも展示していたひげだるまさん、aripocketさんの展示 @ Maker Faire Kyoto 2023
NT金沢2022の写真がなかったので、代わりにMaker Faire Kyoto2023の写真を貼りました。
ひげだるまさん@masaya3 の論理演算式コントローラ。複数のコントローラの論理演算を通して協力しあったり、邪魔しあったりしながらゲームをプレイできるし、論理演算の意味がわかってくる。発想が面白い。居合わせた子供と協力プレイでステージ1をクリアした!#MFKyoto2023 pic.twitter.com/10UZsGCzkm
— 堀洋祐 Yosuke Hori / カサネタリウム (@kasanetarium) May 1, 2023
airpocketさん @AirpocketRobot の70年前のゼンマイ式のカメラをデジタル化した作品の説明、聞けました。撮った映像はなんだか懐かしい感じになってました。古いカメラのデジタル化はいつかチャレンジしてみたい!音の到来方向を可視化したカメラ、捕り名人、使うまでみたい!#MFKyoto2023 pic.twitter.com/pERV1uYVxq
— 堀洋祐 Yosuke Hori / カサネタリウム (@kasanetarium) May 2, 2023
ProtoPedia投稿作品が応募できるコンテストを知った期
電子部品を販売するマウザー・エレクトロニクスが主催する、電子工作・デザインコンテスト、Mouser Make Awards。 昨年のMaker Faire Tokyo 2022でも受賞作品が集まって展示していたのを知っていたのですが、応募したことがなく、たまたまYouTubeで「Mouser Make Awards 2023 決勝審査会」が開催されていることを知り、リアルタイムで視聴していました。これがまた、応募作品がとても面白く、自分も参加したくなってくるわけです。そして応募方法を見ると、フォームでの申し込みは別途必要なものの、作品の紹介はProtoPediaに登録することになっていました。
ProtoPediaの時間
Maker Faire やNTイベント、そしてMouser Make Awards 2023 決勝審査会をきっかけに、YouTubeのMAちゃんねるにて毎週、ProtoPediaに投稿されている作品を紹介している「ProtoPediaの時間」が放送されていることを知りました。
その他
その他にも、イベントで知り合った人のX(twittter)をみると、自分のHPを持たず、ProtoPediaをポートフォリオのようにして作品をまとめている人もおり、ProtoPediaに作品をまとめておくのも良いなと思い始めていました。
初めてProtoPediaに登録する!
Makar Faire やNTで見たProtoPediaのコミュニティーの展示や、コンテストへの参加、ProtoPediaに投稿することをきっかけにより多くの人に作品が届く可能性があると思い、ProtoPedia へ作品を登録することにしました。ちょうど、ProtoPediaを通じて作品応募ができる「M5Stack Japan Creativity Contest 2023」の募集期間だったこともあり、そこを目指して制作中だった「みちびきライト」を初めて登録しました。
初めて登録して
ProtoPediaに投稿して、はじめに思ったのはとにかく投稿が楽ということです。ProtoPediaの投稿ページはフォームが決まっており、そのフォームに従って作品の情報を入力するだけで、簡単に作品ページを作ることができました。また、ProtoPediaは「ITものづくりに関する作品を記録・公開できるWEBサービス」だけあって、作品を投稿する側だけでなく、作品の情報を知りたい側も考慮した情報入力フォームになっていました。
また、ProtoPediaに投稿してみて、次の点が良いと思いました。
- 未完成(開発中)の作品のページも投稿することができる。
- 作品名と100文字の作品概要さえあれば、作品ページを作ることができる。
- より作品を魅力的にするために必要な情報を入力するフォームが用意されている。
- 作品の完成度を上げながら投稿を更新できる。
未完成(開発中)の作品のページも投稿することができる。
未完成(開発中)の作品であっても作品を投稿できるので、とても気軽に作品投稿することができることがわかりました。 また、アイデア供養(ボツ案)も投稿することもできるようになっていて、よくわかっていらっしゃる。
作品名と100文字の作品概要さえあれば、作品ページを作ることができる。
作品投稿するにあたって、記入する情報が多いと、それだけで投稿するのにハードルを感じてしまうのですが、ProtoPediaは全てを記入する必要がなく、 作品名と100文字の作品概要さえ書ければ簡単に作品ページを作ることができる使用になっていました。 私は特にこの100文字の作品概要というのがとても大事だと思っています。 作品の概要と魅力を100文字で伝えられるように文章を用意しておくことは、さまざまな作品応募や、説明文作成の時に流用することができます。 私はProtoPediaに登録した作品概要をそのまま使って、展示用のキャプションを作っています。
今回のMaker Faire Tokyo 2023の展示で使った作品のキャプションはProtoPedia (@ProtoPedianet )を活用して、登録済みの作品のタイトル、概要、そしてProtoPediaのURLを使ったQRコードを貼り付けて作りました。 pic.twitter.com/PQ1FE6GvBL
— 堀洋祐 Yosuke Hori / カサネタリウム (@kasanetarium) October 17, 2023
#NT東京 、2日目、展示してます! pic.twitter.com/UERCUERmAC
— 堀洋祐 Yosuke Hori / カサネタリウム (@kasanetarium) November 5, 2023
より作品を魅力的にするために必要な情報を入力するフォームが用意されている。
作品ページを書く際に何を書こうか迷うことがありますがProtoPediaには
- 画像の投稿フォーム
- 動画の投稿フォーム
- 技術の詳細を記載するシステム構成フォーム
- 作品製作のストーリーを記載するストーリーフォーム
が用意されています。もちろん全て書く必要はないですが、これらの内容は作品について知りたい人がまさに知りたい情報だったりするので、可能な限り書いた方が良いと思います。 イベントに参加していても、開発者の方から聞く開発秘話は聞く側としてもとても面白いので、ストーリーフォームがあるのはとても嬉しいです。
作品の完成度を上げながら投稿を更新できる。
通常のイベントの作品ページでは応募した時の情報を更新することができませんが、ProtoPediaは自分のウェブサイトやブログのように、作品投稿後も作品情報をどんどん更新していくことができます。 私も作品をバージョンアップする度に画像を差し替えたり、もっと詳しく書いたいことがあればどんどん情報を更新しています。これができるのがありがたいです。
初めて登録した感想
作品を登録するのは大変という先入観がありましたが、ProtoPediaはとても簡単に登録することができ、もっと早く登録しておけばよかったorzと思いました。 作品を投稿する側と作品の情報を知りたい側の両方のことを考えられたフォームになっているので、ProtoPediaを利用することで0からページを作るよりも不足なく情報を投稿することができると思います。
私のProtoPediaに投稿した作品の一覧は以下の通りです。 作品のポートフォリオページにもなりそうですね。 protopedia.net
登録後の作品を知ってもらう仕掛けの数々
ProtoPediaに登録してから、作品を知ってもらうための仕掛けがたくさんあることがわかりました。 ProtoPediaに作品を登録しておく大きなメリットだと思います。
イベントの際のまとめページ
Make Faire などのものづくりイベントの際にProtoPediaに投稿されている作品のブースの非公式まとめページをProtoPediaの運営さんが公開してくれることがあるようです。 ブースの番号やProtoPediaの作品ページを見ることができるので、Maker Faire Tokyo 2023の際は活用させていただきました。 protopedia.net
投稿やPV数がX(twitter)で投稿される。
X(twitter)のアカウントを登録しておくと、ProtoPediaの作品ページを投稿したときや閲覧回数が増えたときに投稿してもらえます! 非常にありがたいです。
#ProtoPediaで見られてる作品
— ProtoPedia|毎週水曜日21:40〜は「ProtoPediaの時間」放映中 (@ProtoPedianet) December 15, 2023
1800PV達成したよ!
気になるね
↓
作品名「みちびきライト」
by @kasanetariumhttps://t.co/IYMylnavCG
作品の応募ができる
すでに述べていますが、ProtoPediaを利用した作品コンテストがいくつかあります。 * ヒーローズリーグ * Mouser Make Awards * M5Stack Japan Creativity Contest 私もM5Stack Japan Creativity Contest 2023に応募したあと、そのままヒーローズ・リーグ2023に応募することができました。作品紹介ページをそのまま応募に使えるのがいいですね。 ヒーローズ・リーグに応募すると、作品をより多くの人に見てもらうきっかけになるので、おすすめです。(ヒーローズ・リーグに参加した話は別のブログに書きたいと思っています。)
また別のオリジナルハードウェアコンテストGUGEN2023に応募する際もProtoPediaの作品ページを参照ページとして使用しました。
https://gugen.jp/subscriptions/work/1273
ProtoPediaの時間で紹介されるかも
先に述べたProtoPediaの時間でも作品が紹介してもらえるかもしれません。
最後に
今年になって初めてProtoPediaに登録した感想を述べてきました。 長くなってしまいましたが、ここまで読んでくださった方、ありがとうございます。 ProtoPediaは作品の登録が簡単にできるため、登録したことがない方は試しに登録してみることをお勧めします。 ProtoPediaに登録したことで、今度は自分のウェブサイトの投稿がおろそかになっているので、そちらも更新していかないと思っています汗。 新しい作品についてはProtoPediaに投稿していくのですが、過去の作品はどうしようか悩んでいます。
また、ProtoPediaに投稿したことをきっかけにM5Stack Japan Creativity Contestとヒーローズリーグで賞をいただくことができました。 別の記事でそちらについても投稿しようと思いますが、今年は自分にとってもProtoPediaきっかけで嬉しい1年を過ごすことができました。 また、来年も作品をProtoPediaに投稿していこうと思います。
ヒーローズ・リーグ2023でいただいた賞の盾が届きました!選んでくださったみなさん、ありがとうございます!!#ヒーローズリーグ pic.twitter.com/OkCbLPxYzp
— 堀洋祐 Yosuke Hori / カサネタリウム (@kasanetarium) December 10, 2023
Maker Faire Tokyo 2023 の会場で、Jimmy からM5Stack Japan Creative Contest 2023の創意アイデア賞の賞品を直接いただきました!
— 堀洋祐 Yosuke Hori / カサネタリウム (@kasanetarium) October 18, 2023
I received the prize for M5Stack Japan Creative Contest 2023 directly from Jimmy at Maker Faire Tokyo 2023.
Thank you for @M5Stack and @ssci !#MFTokyo2023 pic.twitter.com/TjlxPK4OLO