カサネタリウムの日記 -Kasa Date 傘立て-

カサネタリウムの活動を中心に記事にしていきます

Maker Faire Tokyo 2023 で展示してきました

はじめに

2023年10月14日(土)、15日(日)に東京ビッグサイトで開催されたMaker Faire Tokyo 2023に出展してきました。 Maker Faire Tokyoは個人のモノづくりイベントとしては国内最大のイベントで、個人(または団体)で作ったオリジナルの作品であれば、電子工作(エレクトロニクス)からAI、xR、アート、クラフト、バイオなど色んなジャンルの展示が一堂に会するイベントです。

展示内容

Maker Faire Tokyo 2023でも「カサネタリウム」として展示する機会をいただきました。

Maker Faire Tokyo 2023公式の出展者紹介ページです。 makezine.jp

私のブースの展示の様子です。今回は4つの作品を展示しました!

折り紙式メディアデバイス ORIME

今回のメイン展示が折り紙式デバイスORIMEです。 折り紙のように折り曲げたり、切ったりすることで自由に形を変えることができる折り紙式メディアデバイス「ORIME」を使って、製作した

の展示を行いました。

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※本作品は総務省の「異能vation」プログラムの支援を受けて開発したものになります。

みちびきライト

夜道を照らしながら道案内してくれるライト『みちびきライト』です。

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懐中電灯のように夜道を照らすと、懐中電灯の光の中に矢印と数字が表示されます。 矢印が目的地の方向を、数字が目的地までの距離を表示しています。 矢印の方向へ、数字が小さくなるように進んでいけばやがて目的地まで辿り着くことができます。

懐中電灯に見える光は、実はプロジェクターで投影している映像です。 GPSセンサーと6軸のセンサーをセンサーを使って、目的地の方向と距離を計算しています。 簡単な仕組みに見えますが、みちびきライトは色んな角度に持って光を投影することができるため、6軸のセンサーを使って、 みちびきライトの姿勢の状況を常に計算し続けることで、どんな角度に光を投影しても、必ず目的地の方向に矢印を向けることができます。 (その計算方法についてはおいおい記事にしたいと考えています。。。)

また目的地の方向を登録するのにQRコードを読むことで登録できるように工夫しています。 その他、細かい設定もQRコードを使って行えるようになっています。

こっそり見せていたデバッグモード

また、この作品はM5Stack Japan Creative Contest 2023の創意アイデア賞をいただきました。 Maker Faire Tokyo 2023、当日、M5StackのJimmyから直接賞品をいただきました。ありがとうございました。

Protopediaの解説ページ protopedia.net

TimeWriter

TimeWriterは過ぎ去る時間を印字し続ける時計です紙の量を見ることで、過ぎ去った時間を感じることができます。何かに打ち込んだ時間も、無駄にしてしまった時間も、同じ時間で、2度と戻ることがないということを表現してみました。

NT金沢2023の前日に思いついて1日で作った作品です。 NT金沢2023からの変更として、タイプライターの音を表現するために、リレー回路を追加しました。印刷するタイミングでタイプライターを打つようにリレー回路から「カチカチ」という音が鳴ります。また、タイプライターの改行を示すベル音と時報を兼ねてベルを追加しました。

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Protopediaの解説ページ protopedia.net

化ける!きつね面

展示するものが変わっていっているため、昔の作品を一つ持っていると、その作品が名刺代わりとなって、「あの作品を作っていた人だ!」と気づいてもらえることがあります。今回は過去の作品を代表して、「化ける!きつね面」を展示しました。 この作品はLEDを約530個使用することで表情を変えることができるお面です。

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この作品はコロナ禍の中でバーチャルで開催されたMaker Faire Taipei 2021 @ Gatherでも展示していました。 Makaer Faire Tokyo 2023で展示をしていたところ、なんと、Maker Faire Taipei のオーガナイザーの方がきつね面を見つけて、 声をかけてくれました。2021はオンラインだったため運営の方と会うことはできませんでしたが、2年ごしにMaker Faire Tokyoの会場で出会うことができました。

Maker Faire Taipei 2021の会場はまだGatherから観にいくことができます。 app.gather.town

 他の出展者の作品

今回は他のブースを回る時間が取れなかったため、ほんの一部ですが、見ることができた作品の紹介です!

片野さんのneon

LEDの立方体の姿勢をリアルタイムで計算することで、常に水平の絵を表示し続けていました。 液体が中に入っているんじゃないかと思うくらい綺麗でした。本当にすごかったです。

TakSan0さんの180面体球体LEDディスプレイ

180面体のLEDディスプレイ。動画で見るよりも、実物はさらに綺麗で見れて良かったと思いました。制御ソフトまで作られていて、すごかったです。

BBコリーさんのショップバリュー ~長さを売る自販機~

色んな作品を作っているBBコリーさんの新作。投入したお金に応じて迷路や円周率を購入できました。 (お金を入れるの長い迷路や長い円周率を購入することができます。)

からくりすとさんの作品

YouTubeで動画を拝見している からくりすと さんのからくりがたくさん展示されていました。 実物は想像していたよりも小さく、精密で、ずっとみていたい作品でした。

まえこかっくのSUZUKIさんの人工筋肉 ヒシモチ

どんどん進化していくスズキさんの人工筋肉。今後、どのように進展していくのか、楽しみです。ORIMEとも相性が良さそうなので、どこかでコラボできたらいいなと思っています。

airpocketさんのサーボアレイを用いた一軸ジンバルによるメカニカルディスプレイあるいはインスタレーション(仮称)

事前情報で見て、見たかった作品の一つ。サーボモーターを使ってレンチキュラー(角度を変えると色が変わる)の角度を変えて絵を表示するディスプレイ(インスタレーション)作品。角度で色を変えるというアイデアの面白さ、マクロに注目してアニメーションを見る面白さとミクロにみて画素の動きに注目できる面白さがありました。

最後に

2日間、無事に最後まで展示をすることができました。 お越しいただいた皆さん、出展者の皆さん、ブースを手伝ってくれた会社の同僚、そして運営・スタッフの皆さん、本当に本当にありがとうございました。

Maker Fair Tokyo 2023の集合写真が公式のSNSに上がっていました。Make. の「e.」の文字のところに片野さん、私、ロボットボールOmicroを開発している一瀬さんの3人で並んで写っています。